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緑内障は日本では成人の中途失明者の第2位を占める恐ろしい病気です。最近マスコミなどに良く取り上げられて、当院でも「緑内障の心配はありませんか?」と診察中におっしゃる方が増えました。
どういう病気かというと、眼球はお水を入れた風船玉のようなものですが、お水ばかりでなく、硝子体というゼリーのようなものがつまっています。お水は房水といって、眼球の中の毛様体という組織で作られます。房水は眼球の中を循環して、隅角というところを通り、やがて眼球の外に出て行きます。房水の作られる量が多かったり、出る量が少なかったりすると、眼球の中の水分量が多くなって圧(眼圧)が高まり柔らかい視神経に障害をきたします。これを緑内障といいます。
昔、緑内障にかかった目は瞳が大きく黒くなり、そのうえ角膜が浮腫をおこして濁るので緑色に見えたためそういう名前がついたという事です。人間ドック等での眼圧検査がいきわたり、治療も画期的に進歩したため、最近は開業医ではそういう目を見る事はまずありません。
上のような急性発作を見かける事はまずなくなりましたが、気づかないまま視野が狭くなったり視力が低下する怖い病気です。
最近の大規模に行われた調査(多治見スタディ)では、40歳以上の方の6%近くが緑内障である、という数字が出ました。しかもその中の半数以上が正常眼圧緑内障といって、眼圧が正常範囲にあるにも関わらず視神経に異常をきたすタイプであるという、眼科医にとっても驚くべき結果でした。正常眼圧緑内障が日本人に比較的多いというのはこれまでも知られていましたが、緑内障かどうかはまず眼圧を測ってみる、という常識が通じなくなったのです。緑内障を見逃しては大変と、今まで以上に視神経の色調が気になるようになりました。
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左は当院のスタッフの眼底です。中央に見える丸いオレンジ色の視神経の中央の、やや白っぽく見える陥凹の大きさは正常です。それに比べて右の方のように陥凹が大きく心配な方には、下のような視野検査をお受けいただいています。
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この方は今のところ視野には異常がみられませんが、定期的な検査が必要です。
緑内障の治療はタイプによっても違ってきます。点眼薬、(近年新しいタイプのものが増え選択の幅が広がったかわりに複雑になっています。)内服薬、レーザー治療、手術などがありますが、なんと言っても、早期発見、早期治療が大切です。

上の写真は残念ながら手術が少し遅かった方です。超多忙な経営者の方で何度手術をお勧めしても聞いていただけず、しまいには喧嘩腰で数枚目になる紹介状をお渡ししました。ようやく事態を理解していただき手術されましたが、やはり満足のいく視力は戻りませんでした。幸い片方が軽かったため点眼薬でコントロールでき、今も当院に通われています。
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