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糖尿病というのは、膵臓で作られるインシュリンという、ブドウ糖をコントロールするホルモンの働きが悪くなり、各臓器の細胞のエネルギー源であるブドウ糖が必要な細胞に入っていかず血液中で無駄にあふれ、ブドウ糖の代わりに臓器の脂肪やタンパク質が分解される病気です。糖尿病とその予備軍を含めると一千数百万人(平成14年糖尿病実態調査)といわれ、なんと、おとなも子供も含めた日本人の10人に1人が該当する事になります。
当然全身に様々な合併症があるわけで、眼科でも白内障 緑内障等々、多くの病気の原因になりますが、特に糖尿病性網膜症は成人の中途失明者の第1位を占め眼科でも最も恐い病気のひとつです。
糖尿病性網膜症は病型によっても違いますが、糖尿病になってすぐにではなく、数年から10年くらいして発症すると言われています。血糖のコントロールがうまくいけば予防もできます。ただし、血糖値やグリコヘモグロビン値で直接網膜症の発症や進行を判断できるわけではありませんので、定期的な眼底検査が必要です。
網膜症の治療は、古典的な血管強化剤や循環代謝改善剤とは異なる新しい薬物治療がいくつか開発されているらしくいずれ実用となると思いますが、進行した網膜症にはレーザー光凝固と硝子体手術を行います。

上の写真は長く当院で検査を続けられている方の眼底で、10年以上「網膜症の所見なし」でしたが、2年ほど前にごく軽い点状出血が現れ、消えたり出たりしています。大学病院の内科で血糖のコントロールを受けていらっしゃいますので、時々同じ大学の眼科にも紹介状をお書きして診て頂いていますが、ごく軽い網膜症なので今のところレーザー光凝固も必要ありません。こういう視力に影響しない軽いものもあれで心配いりませんが、
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上の左のように軟性白斑が出てくると、フルオレセインという造影剤を静脈から注射して撮影する蛍光眼底写真を撮る必要があります。眼底は体のなかで生きたままの血管が観察できる唯一の場所ですが、蛍光眼底写真を撮る事により、血管からの漏れや循環の悪い部位がはっきりわかります。その問題のある箇所を右のようにレーザー光で凝固します。
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網膜症がもう少し進むと上の左のように網膜だけでなく内側の硝子体にも出血や白いくもの巣のような増殖膜がでてきます。軽いと右のようにレーザー光凝固だけで落ち着きます。

しかし、上のように重症であれば、硝子体手術が必要になります。この手術は、濁った硝子体を取り除き、増殖膜を切って、眼内で光凝固を行います。
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